『人生は運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』ふろむだ

2024年6月16日日曜日

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こんにちは、Nami(@nami_mercaru)です。

「錯覚資産」という概念を始めて提唱した本、なのかな?「人生は、運よりも実力よりも、「勘違いさせる力」で決まっている」を読みました。『「実力主義」の欺瞞を暴く本』であり、『世の中、実力主義になんてなってない、という身も蓋もない現実を踏まえたうえでの、リアルな成功法』と説明されている本です。

世の中をちょっと斜めにとらえているような、それでいて納得させられてしまう、「こういうの好き」って思う本でした。

 

■錯覚資産とは?

「錯覚資産」を増やせば増やすほど、人生がうまくいく!というのがこの本で主張されていること。その「錯覚資産」とは、私はこの本で初めて目にした言葉で、「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」のことだと定義されています。このことについて、言葉を変え、見方を変え、心理学の知識も交えつつ、反論する立場の疑問にも答えながら、丁寧に説明してくれています。

特に会社員をやっていると、「実力」と「評価されることや昇進すること」は全然リンクしてないなって感じることは少なからずみんなあるのではないでしょうか。では実力以外の何なのか?というと、「運」「その時の上司との相性」「アピールの上手さ」「要領の良さ」などの表現で何となく言い表していて、自分の中では、「これらのことも全部実力のうち」と簡単にまとめることでモヤモヤを排除してきた感じでした。

この本ではその上手く言い表せなかった「実力以外の何か」(さらに運とも別のもの)を「錯覚力、錯覚資産」という言葉にして丁寧に説明してくれています。そして「錯覚力」は天性の資質で、後から身につけることは難しいのでは?と諦めかけていた人たちに、そうではなくテクニックで増やせるものだと説いています。これが私には新鮮で、すごく面白く感じました。

さらに、「錯覚力タイプの人は、錯覚資産と実力が雪だるま式に増えていく」。元々の実力が大して変わらなかったとしても、錯覚資産の運用がうまい人はその置かれる環境のおかげでどんどん実力もつけていき、時間が経つにつれて、「錯覚力」と「実力」の両方で圧倒的な差が開いてしまうということ。私がすごいな、手が届かない存在、と思っていたあの人もこの人も、元々の実力は私と大して変わらなかったのかも、と思えてきたら、なんだかわからないけどちょっと気持ちが軽くなりました。
会社員生活に例えるのが一番わかりやすかったけど、友人関係のなかでのヒエラルキーやその他のプライベートなコミュニティの場合でも同じことなのかなと思います。

■ハロー効果

錯覚資産には、ハロー効果も関係しているということらしい。


ハロー効果とは、何か一点が優れていると、後光がさしてなにもかもが優れて見えてしまうような錯覚のこと。人はハロー効果のことを知識として知っていたとしても、その錯覚から逃れることはできない。なぜならば、人間は正しいほうではなく、気持ちがいいほうを選ぶ。直感的に正しいと思う行動をしないと、不安で不快で気分が悪くなる。そしてハロー効果による錯覚は権力者にとって都合がいいからだ。
でも、自分の人生の選択をするときだけは、徹底的に思考の錯覚の汚染を除去して、研ぎ澄まされた直感と論理的思考で、本当に正しい判断をしなければならない。


これって「本当に正しい判断」をするのが相当難しいってことだよね。私レベルの人間が錯覚から逃れることなんてできるんだろうか?できる気がしない。一応、錯覚かもしれない!と疑問を抱いて警戒するだけでも、ぼーっとして受け入れるよりはいいのかもしれない。


■錯覚資産を手に入れるには?

「確変=確率変動」が入るまではいろんなことに小さく賭ける。ハロー効果が得られそうな仕事や役割に手を上げ、いろいろチャレンジしてみる。成功するかなんて運次第だからたくさんチャレンジするしかない。チャレンジしていてひとたび確変が入ったら、確変が続いている間はひたすら全力で打ち続けたほうがいい。たまたま成功してハロー効果を手に入れられたら、そのハロー効果を使ってよりよい環境を手に入れる。具体的な数値を伴う成功は、射程が長い。具体的な数値が作れそうな案件は、積極的に引き受けたほうが得。


私は自分の好きなことを模索している中で、何でも前向きに捉えて、気になったことはとりあえずやってみよう、と心がけているけれど、こういう観点はちょっと欠けていたかなと思います。もうちょっと腹黒く、確変を狙っていきたいですね。

■記憶の書き換え

自分は、あらかじめそれが起こることを予測していた、と自分の記憶は書き換えられるような作りになっている。今後も、未来は自分が予想するとおりになっていくだろう、と漠然と思っている。


これだけだと何言ってるの?って思うかもしれないけど、本で詳しく読むと、「確かに!」と思わさせられました。私の記憶なんて本当に曖昧で、嫌なことはだいたい忘れがちだし、自分の都合のいいように記憶が書き換えられてるって言われると納得してしましました。
「あの人はやっぱりすごい!」って思った時に浮かんでくる過去の記憶。それはプラスのイメージに紐づけて、いい記憶しか引っ張り出してだけな気がしてきました。

■コントロール欲

ある老人ホームでの実験の話。老人に観葉植物を配り、半数には自分で世話をさせて、半数は職員が世話をした。観葉植物を自分で世話した老人の方が長生き。
もう一つの実験。老人ホームに学生ボランティアが訪問をし、半数はその日時を老人が決めて、半数は決められなかった。学生ボランティア訪問の日を自分で決めた老人のほうがより幸せで健康で活動的、しかし訪問が終了すると、自分で日時を決めた老人の死亡数が極端に多かった。ひとたびコントロールできると、そのコントロールを失うと酷く死にやすくなる。
人間は、コントロールしたいという強い欲求を持っている。コントロールできると、より幸せで健康で活動的になる。
判断が難しい時は、自分で思考するのを放棄して、無意識のうちにデフォルト値を選んでしまうことが多い。判断が難しいときは、思考の粘り強さが決定的に重要。


この老人の話で一番に思い浮かんだのは、自分のことより親のことだった。意欲的にコントロールできる活動を続けて、幸せに長生きしてほしいな、と。親の高齢化が進んだときの参考にもなりそう。

■サイコロを振る回数を増やす

だCVRが低くても、じゃんじゃんPVを増やしてしまう戦略のほうが、結局効率が良い。まだ実力が低いくせに、あちこちに自分を売り込むような恥ずかしい奴 とバカにするような人間のほうがバカなのだ。最後に笑うのは、そういう一見バカに見える恥さらしな行動をした人間なのだから。
サイコロを振る回数を増やさないことには、成功確率は上がらない。PVの絶対数を増やさなければ、なかなかいい環境にはありつけない


これは最初に書いた確変の話とだいたい同じ話かな。「見え見えのアピールをする人」ってなんかイケてない、って思っていたけど、「見え見え」かどうかは置いといて、「アピールがうまい」ことは大事なのかも。

■断定してしまえ

大きな錯覚資産を手に入れたいなら、一貫して偏ったストーリーを語らなければならない。バランスの取れた正しい主張などに、人は魅力を感じない。それでは人は動かせない。シンプルでわかりやすいこと、をそれが真実であるかのように言い切ってしまえ。本当は断定できないことを、断定してしまえ。
人々が党派に分かれて対立しているなら、あなたは自分がどちらの党派であるのか旗色を鮮明にしたほうがいい。どちらに味方するのかを表明し、擁護する証拠を集め、ロジックを組み立てるのだ。そうすればあなたの主張に思考の錯覚の魔力が宿る。その主張は多くの味方を魅了しハロー効果を創り出す。そして大きな錯覚資産に育っていく。


「ポジションを取れ」ってやつですね。苦手かもしれない。反対意見の人に嫌われたらどうしよう、とか人目を気にしてしまうのか、自分の意見を強く主張すること自体、苦手意識があります。錯覚資産を育てるために必要となれば、がんばって苦手を克服したい。




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