「才能の正体」坪田 信貴

2024年6月16日日曜日

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こんにちは、Nami(@nami_mercaru)です。

映画にもなった有名な受験成功ストーリー「ビリギャル」(学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話)の著者でもあり、ビリギャルを合格に導いた塾の先生である坪田 信貴さんの書かれた「才能の正体を読みました。

私自身もたまに「あの人は才能がある」とか「頭がいい」といった表現を使ってしまうことがありますが、「才能」とは、「地アタマがよい」とはなんなのか?特に、子どもの能力を伸ばすために親はどういう心構えで接するのがよいのか?ということを考えるきっかけになる内容でした。


■「才能がある」と言う人は結果を見て言っているだけ

才能があるとかないとかいうことは、始めから決まっているわけではない。

「才能がある」と言われている人たちは、その人に合った動機付けがあり、そこから「正しいやり方」を選んで「コツコツと努力」と積み重ねている。

これがこの本で主張されていること。

「才能があるからね」という言葉は、才能がある人とない人を分けて、自分への言い訳のように使われている言葉だと。言われてみればそう思えてくる。きっと「才能がある」と言われている人と自分(や自分の子どもなど)との間には越えられない壁があるからと、諦めるため、納得するために使っているだけなのかな。「越えられない壁」は、単に、結果を出した人が積み重ねた努力や年月の事なのだと、思えてきました。

人は結果しか見てくれない。結果からしか判断しない。結果により過去の解釈も全て変わる。人間の記憶は、思い出すごとに自分が納得いく形へと改ざんされてしまう。

という内容は、「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」に書かれていたことと全く同じでした。


■やる気スイッチは幻想

「子どもが勉強に対するやる気スイッチが入らない」と言うのは考え方が間違っていて、もともとないやる気スイッチは入るわけない。人はすべてのことにおいて、常に動機付けによって動いているもので、遊ぶ、ゲームをする、食べる、などすべてのことには動機づけがある。

動機付けは「認知」「情動」「欲求」の3つの行動から成り立つ。まずは「これなら自分にできそう」そして「これはきっと人生の役に立つに違いない」という認知をし、「感情が燃え上がってテンションが上がる」という情動があり、さらに「本当に自分がそれをやりたいと思う」欲求があって初めて動機づけになる。

例えば育児視点で考えると、子供にこの動機づけがなくて勉強だけさせても上手くいくわけがないということだ。


納得。

そして、子供のテストの点数とか、志望校への現役合格とかにとらわれがちな思考に対して、坪田先生の「本当の成功とは何か?」という話には私もそのとおりだと共感します。

本当の成功というのは、100年かけても達成したい と心の底から思うものを見つけることや、そういう思いを分かち合える仲間を見つけること

正直、自分でさえこういう所には達していないのだけれど、子ども達にはぜひこういう視点で人生をとらえて行ってほしいな。

以下の2点も本の中から、今後の自分や子ども達のために、書きとめておきたいと思った事。

・自分の中にある、すべての尖り をひとつひとつ丁寧に磨いてったら、その分だけ、選べる仕事や職業ができるはず。選択肢を広げるのは自分自身

・人のせい=他責 にしたとき、つまり、自分のせいじゃない と言ってしまった瞬間に、才能の芽はたちまち枯れ果ててしまう

 

■親から子どもにかけた呪い

親は子どもが生まれた瞬間から、その子が活きていくためのルールや価値観を無言のうちに教え込む。このことは子どもの心身に染みついていき、人格形成や人生そのものに大きな影響を与える。本来よかれと思って教え込んだこのことが、場合によっては子どもを縛り付けてしまうネガティブなものになる。

前々からこういうのはあるある、とは思っていたけど、具体的にまとめられているとドキッとします。また、親が気を付けていても学校の教育、先生からの影響もあると思うと考えさせられます。表題だけ見ると「こんなメッセージなんて伝えないでしょ!」と思うけれど、具体的な例(本に出てくる)を見るとあるかも..と思わされるのです。この部分、私は忘れないようにしたくて、スマホで写真に撮って保存しました。

・拮抗禁止令(乳幼児期に親から無言のうちに与えられるメッセージ)
1 完全、完璧であれ
2 他人を喜ばせ、満足させろ
3 努力せよ

・13の禁止令(さらにこの先、幼少期に親から与えられるメッセージ)
1 存在するな
2 何もするな、実行するな
3 成長するな、自立してはいけない
4 感じるな、感情を表に出してはいけない
5 お前であるな
6 子どもであるな
7 近寄るな
8 考えるな
9 成功するな
10 自分のことで欲しがるな
11 健康であってはいけない
12 重要な人になってはいけない
13 所属してはいけない

■能力をどう伸ばすか?

才能とは何か?考え方だけでなく、能力を伸ばす具体的な方法についても書かれています。

師となる人の教えを守って、徹底的に真似すること」が大事だそう。(「頭のいい人の行動を完コピしろ)特に、考え方とか言ってること、ではなく、行動を、完コピすること、というのがポイント。動画を撮ってまで徹底的に真似すると良い。

行動を真似して、能力を磨くための基礎を作る。どんなに完コピしようとしてもオリジナリティは出てしまうもので、それが個性となる。

 

■ビジョンのアウトプット

人は具体的なイメージを最初に提示すると、そこをゴールとしてそこまでの道筋を見つけ出そうと考え始める。目に浮かぶ具体的なビジョンを提示することが重要。

思い描いたビジョンは徹底的にアウトプットすると、記憶が脳に定着する。ここでとても重要なことは、自分の口で説明している こと。

この部分はチームマネジメントについてのくだりで書かれていたけれど、育児にも使えると思いました。子どもが何かの目標を持った時には、できるだけ具体的なビジョンを思い描かせて自分の口でアウトプットさせると、実現の可能性が高まりそう。


■客観的なフィードバックの重要性

人はフィードバックをされるとより良くなろうとする性質があるが、必要なのは「客観的な事実のみ」を言うこと。プラスの意図もマイナスな意図もなく、ただ事実を言うのみ。

例えば「姿勢が悪い!目が悪くなるわよ!」ではなく、「背筋が曲がっているね」と言うだけ。何かを直すときに「○○しろ」という必要はない。

これ、結構目からウロコでした。早速子どもへの声掛けで実践してみたら使えた!!「○○してね」とばかり子どもに言い続けると全く耳に入っていなくて、聞かないことで悩んでいたのですが、このやり方はお互いに嫌な気持ちになることもないし、子どもが自分で行動を改善できる方法だと思います。

他にもフィードバックについてメモっておきたかった具体的なヒント。

威圧的に自分の価値観や感情をぶつけても、何ひとつメリットはない
人の才能を伸ばすのが上手な人ほど、主観的な意見を言わず、ただ事実のみを根気強く言う。
× どうして勉強しないの? どうしていった通りにしないの?
○ 今日は1時間勉強したね ○○を覚えたね ○○は間違えやすいね



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